りんごの冷蔵庫保存は正解なのか?

旬を迎えたりんごはとてもおいしいです。時期によってはスーパーで安く購入することができるため、まとめて購入することもあるでしょう。でもまとめて購入するといっぺんに食べきることができず、保存することになります。すると初めはジューシーで香りが良くおいしかったりんごが、しだいに水分がなくなり、味も香りも落ちてしまいます。

そうなるとせっかくのりんごが台無しです。でも実はりんごは正しい保存方法なら1か月以上経ってもおいしさを保つことができます。ここではりんごのおいしさを保ったまま保存する方法や注意する点についてまとめました。

りんごの歴史

りんごの栽培が始まった時期は定かではありませんが、ヨーロッパでは約8,000年前から栽培されていたと言われています。

そのためヨーロッパの神話や伝説の中にはりんごが度々登場していて、聖書にあるアダムとイヴの禁断の果実もりんごです。

日本にりんごが伝わったのは平安時代とされています。しかし、この時栽培されていたのは今のようなりんごではなく、小さな野生種の観賞用のりんごで食べることはできなかったそうです。

現在のような食べることができるりんごは、アメリカから輸入された西洋りんごが元になっていて、明治時代に入ってから栽培されるようになりました。

今では日本の食卓に馴染んでいるりんごですが、その歴史はまだ150年ほどしかありません。

りんごの産地

日本で1番りんごの生産量が多いのは青森県です。日本で生産されているりんごの半数以上、約60%が青森県産です。ふじ、王林、ジョナゴールド、つがるなど様々な品種のりんごが栽培されています。

青森に次ぐりんごの生産地は長野県です。日本で生産されているりんごの約20%を占めています。主な品種はふじ、秋映、シナノスイートなどです。

残り約20%は山形県、岩手県、福島県、秋田県などで栽培されています。東北の涼しい地域で盛んに栽培されていることがわかります。

りんごの旬はいつ?

りんごはスーパーに行けばほぼ一年中売られています。しかし、りんごにも旬の時期があり、その時期のりんごは特にジューシーで味も香りも良いです。

りんごの旬の時期は秋から冬にかけてですが、品種が多いためそれぞれに旬の時期が異なります。

日本で最も多く栽培されているふじは、10月下旬から1月にかけて旬を迎えます。

ふじに次いで生産量の多いつがるは9月〜10月、王林は11月〜2月、ジョナゴールドは10月〜2月です。

りんごの保存は乾燥に気をつけて

りんごは乾燥に弱い果物です。買ったばかりのりんごはみずみずしくジューシーでおいしかったのに、日にちが経つと水分が抜けてカサカサした食感になってしまうのは、保存している間にりんごの水分が蒸発してしまうからです。

りんごの水分を守るためには、購入後はできるだけ早く1つずつ新聞紙で包んでビニール袋に入れることです。このようにすることで水分の蒸発を防ぐことができます。

常温でりんごを保存する方法

りんごは秋から冬にかけて旬を迎える果物なので、気温が0〜5度の低い所での保存が適しています。

そのため冬場なら常温での保存が可能です。しかし、リビングなど暖房を使う部屋だと気温が高くなってしまいますし、窓際など直射日光が当たる所は温度が上がってしまいます。

室内に保存する場合には、新聞紙に包んで直射日光が当たらず暖房の影響を受けない所に置くようにしましょう。

冷蔵庫でりんごを保存する方法

りんごは低温で保存する方が良いので冷蔵庫での保存もおすすめです。

冷蔵庫内は乾燥しやすく、冷気のあたる場所は冷えすぎて傷んでしまうこともあるので、1つずつ新聞紙で包んでからビニール袋に入れて保存します。

カットしたりんごを保存する方法

カットしたりんごを保存することもできます。

カットしたりんごをそのまま保存すると断面が茶色く変色してしまいます。これはりんごに含まれるポリフェノールの一種であるタンニンが空気中の酸素と結びつくことが原因です。

これを防ぐためには、りんごをカットした断面に食塩水やレモン汁、炭酸水につけることが効果的です。

食塩水やレモン汁、炭酸水はポリフェノールの酸化酵素の働きを抑えるため、酸化を防いで茶色く変色しにくくなります。

保存するときは乾燥と酸素に触れることをふせぐためにきっちりとラップをして冷蔵庫に入れ、早めに食べるようにしてください。冷蔵庫に入れるときに断面を下にするとより酸素に触れにくくすることができます。

りんごの出す「エチレンガス」には要注意

りんごはエチレンガスという成長ホルモンを放出します。

このエチレンガスは他の野菜や果物にも影響を及ぼします。そして、野菜や果物を成長させるということは傷んだり腐らせたりしてしまうということなので、冷蔵庫でりんごを保存すると他の食材を早く傷ませてしまう原因になってしまいます。

そのため冷蔵庫で保存するときにはビニール袋などで密閉してエチレンガスが漏れないようにすることが大切です。

しかし、このエチレンガスはダメなところばかりではありません。

まだ食べるには早い固いキウイや青いバナナやトマトは、りんごと一緒に袋に入れることでエチレンガスの作用により早く追熟させて食べることができるようになります。

また、ジャガイモは保管していると発芽してしまいます。ジャガイモの芽にはソラニンという有毒物質が含まれていますが、りんごと一緒に袋に入れるとエチレンガスの作用で、ジャガイモの発芽を抑えることもできます。

りんごの冷蔵庫保存のまとめ

りんごは正しく保存すれば家庭でも1か月以上おいしさを保つことができます。りんごをまとめ買いした時にはぜひ試してみてくださいね。

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